ワークエンゲイジメントとは?

ワークエンゲイジメントとは、職場での活力、没頭、そして熱意を感じる状態を指します。具体的には、「仕事に誇りややりがいを感じている」(熱意)、「仕事から活力を得て生き生きとしている」(活力)、そして「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)という三つの要素で構成されています。ワークエンゲイジメントの高い人々は、仕事を楽しみ、自分の職務を重要で意義深いものと捉えており、自発的に仕事に取り組む傾向があります。

ワークエンゲイジメントの重要性

ワークエンゲイジメントが高いと、従業員の満足度と生産性が向上し、職場の雰囲気が良くなることが多いです。これは、従業員が自らの仕事に情熱を感じ、その結果、よりクリエイティブで効果的な方法で業務に取り組むためです。さらに、ワークエンゲイジメントは従業員の長期的な職業生活における心理的幸福感と直接的に関連しており、職場の人間関係や職業全般の満足度にも良い影響を及ぼします。

従業員の満足度と生産性の向上

ワークエンゲイジメントが高いと、従業員は自分の仕事に対してより満足し、日々の業務に対するモチベーションが向上します。熱意を持って仕事に取り組むことで、クリエイティブなアイデアが生まれやすく、問題解決のプロセスも効率的に行えるようになります。このような環境は、従業員が自らのスキルと才能を最大限に活用し、結果として生産性が向上する土壌を提供します。生産性が高まることは、組織の利益増加に直結し、競争優位性を高める要因となります。

職場の雰囲気とチームワークの向上

ワークエンゲイジメントが高い職場は、一般的にポジティブな職場環境を持っています。従業員が仕事に対してポジティブな態度を持つことで、職場全体の雰囲気が向上し、コミュニケーションが活発になります。また、互いに支え合う文化が育ち、チームワークが自然と強化されます。良好なチームワークは、複雑な課題に対する効果的な対応や、新しいプロジェクトの成功率を高める上で非常に重要です。

従業員の健康とウェルビーイング

ワークエンゲイジメントは、従業員の心理的および身体的健康にも良い影響を与えます。仕事に対する熱意と満足感は、ストレスの軽減につながり、職場での燃え尽き症候群のリスクを低減します。心理的に健康な職場は、長期的な病気休暇の減少や、健康関連コストの削減に寄与し、従業員が持続可能な方法でキャリアを築く手助けをします。

離職率の低減

ワークエンゲイジメントの高い職場では、従業員の離職率が低下することが多く報告されています。従業員が自分の仕事に意義と喜びを感じる場合、他の職場に移る理由が少なくなります。これにより、組織は優秀な人材を維持することができ、新たな人材の採用と育成にかかるコストも削減されます。

組織のイノベーションと持続的な成長

ワークエンゲイジメントの高い職場は、革新と改善のための土壌が豊かです。従業員が自らの仕事に情熱を感じ、自発的に新しいアイデアを提案する文化が形成されるため、組織は持続的な成長と進化を遂げることが可能です。このような環境は、市場の変化に迅速に対応し、新しいビジネスチャンスを捉える能力を高めることに寄与します。

以上のように、ワークエンゲイジメントは単に従業員が仕事に興味を持つだけではなく、組織全体の健康、効率、および競争力に深く影響を及ぼす要素です。従業員一人ひとりの心理的な充実感が、組織の成功へと直結するのです。そのため、ワークエンゲイジメントを高めるための取り組みは、組織の戦略的な優先事項として位置づけるべき重要な課題であります。

ワークエンゲイジメントとワーカホリズムの違い

ワーカホリズムとは、仕事に強迫観念を持って取り組むことを意味し、しばしば否定的な心理状態が伴います。これに対し、ワークエンゲイジメントのある人は仕事を楽しみ、充実感を得ながら働いています。ワーカホリックな人々は、完璧主義であり、しばしば職場を離れると罪悪感や不安を感じるのに対し、ワークエンゲイジメントのある人々は仕事そのものとその成果から喜びを感じます。

ワークエンゲイジメントの高い人は、仕事が楽しく、仕事にやりがいを感じ、その仕事が重要だと思い、もっと仕事をしたい(I want to work)と考えていることから、仕事に多くの時間とエネルギーを費やしています。ところが、ワーカホリックな人は、完璧主義で、周り方の期待以上の成果を常に出そうと思っているため、仕事のことが頭から離れません。また、職場から離れると罪悪感を覚え、不安で落ち着きません。つまり罪悪感や不安を避けるために、仕事をせざるをえない(I have to work)と考え、リラックスするために仕事に多くの時間とエネルギーを費やしているのです。言い換えると、ワークエンゲイジメントの高い人は、「夢中型の努力」によって、ワーカホリックな人は「我慢型の努力」によって特徴づけられています。

ワークエンゲイジメントを高める方法

ワークエンゲイジメントを高めるための方法は、組織ができる工夫と従業員個人ができる工夫に整理することができます。

組織ができる工夫では、従業員の「外的資源」、つまり職場内の仕事の資源を増やすことで、従業員一人ひとりの、さらには組織全体のワークエンゲイジメントを高めることを狙いとしています。
従業員個人ができる工夫では、一人ひとりが「内的資源」つまり個人の資源(心理的資源ともいう)を強化することで、ワークエンゲイジメントを高めることを狙いとしています。

ワークエンゲイジメント向上のための組織ができる工夫

組織としては、職場環境を改善することが有効です。具体的には、ストレスチェック制度の利用や、管理監督者への研修を通じて、部下への支援能力を向上させることが求められます。

職場環境改善には、2015年12月から労働安全衛生法の改正により、精神不調の第一次予防を主な目的としたストレスチェック制度が法制化され、ストレスチェックの結果を集団分析し、職場環境の改善に繋げることが努力義務とされました。

これにより、職場内のストレス要因が減少し、従業員の心理的負担が軽減されるため、ワークエンゲイジメントが向上することが期待できます。

ワークエンゲイジメント向上のための従業員個人ができる工夫

ワークエンゲイジメントを高める従業員個人ができる工夫として、仕事への自信(自己効力感)を高める方法、仕事のやりがいを高める工夫(ジョブ・クラフティング)があります.

個人レベルでできる工夫としては、ジョブ・クラフティングが効果的です。これは、従業員が自らの仕事内容を工夫し、それを通じて仕事の意義を見出し、仕事のやりがいを高めるプロセスです。自分自身で仕事の範囲や関係性を調整することで、ワークエンゲイジメントを自発的に向上させることができます。

仕事への自己効力感を高めるには、ストレスに対処するためのスキルの他に、仕事を上手に進めるスキルにも注目することが必要です。例えば①時間を上手にコントロールするためのタイムマネジメントスキル、②上司、同僚、利用者(患者)などとの人間関係を円滑にするためのコミュニケーションスキル、③直面した問題を解決するための問題解決スキル、④設定した目標を達成するための目標達成スキルなどです。これらのスキルを高めることで、仕事に対する自信を高め、ひいてはワークエンゲイジメントの向上に繋げることが期待できます。

2024年度(令和6年度)から、企業の労働者に対して、健康運動指導士による健康体力チェックや運動指導が始まります。これは、「エイジフレンドリー補助金」の一環で、従業員の「転倒」や「腰痛」などの事故を予防するための取り組みです。対象となる企業には、費用の4分の3が支援され、最大100万円まで支給されます。

この記事を書いた人

酒井 茂宏(さかい しげひろ)
独立してから10年以上が経ちますが、学生時代のトレーナー活動から換算すると20年以上この業界に携わっていまして、常に新たな知識と技術を身に付けて、自らも成長し、更なるサービスの提供を心掛けています。NLP(神経言語プログラミング)を使用した健康教育、健康・スポーツ指導をしています。一人でも多くの人が、本当の意味での健康であって欲しいと願っています。

取得資格
■鍼灸師免許 鍼灸学学士号 取得
■健康運動指導士
■健康経営アドバイザー
■米国NLP&コーチング研究所公認NLPプロフェッショナルコーチ
■カナダSuccess Strategies 社認定LABプロファイル®コンサルタント&トレーナー
■Wealthy Mind™NLPマネークリニック®トレーナー
■全米NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー
■日本NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー
■NGH米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
■JATI-ATI日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者
■NESTA全米エクササイズスポーツトレーナー協会認定キッズコーディネーショントレーナー

申し込みまでの流れ

申し込みまでの流れは3ステップになります。

1.お問い合わせ

電話もしくはメールにてお問合せ下さい。
何から始めたら良いか迷っていらっしゃる場合もご安心ください。
お客様のご要望に合わせてご対応させていただきます。
※お電話の場合は、必ず留守録にメッセージください。確認でき次第折り返しお電話いたします。

⏬⏬⏬

2.詳細な打ち合わせ

御社に伺い、現在どういったことを改善したいのか、課題などについてヒヤリングさせていただきます。

⏬⏬⏬

3.プログラム作成

打ち合わせをした内容を基に、御社に最適なプログラムを作成しプランを決めていきます。
組んだプログラムに問題ないかなど最終確認させていただきます。

※ここまで無料です。プログラムと料金お見積りにご納得いただければ、初回費用をお支払いいただき実施していきます。

実施の流れ

ステップ1 健康づくりの基礎構築

担当部署・担当者を選定していただきます。その担当者の方とともに従業員の健康状態の把握、従業員がどのような健康状況にあるのか、職場の作業環境を確認し、どのようなリスクがあるのか分析し、健康づくりの具体的な目標と達成スケジュールを設定します。

ステップ2 健康づくりの推進

担当者とともに社内の健康課題を調査した目標をもとに、従業員に整体施術を実施いたします。またヘルスリテラシー(正しい健康の知識)の向上を目指して、健康づくり運動の研修や社内の健康づくり案の構築をサポートもしていきます。特に、正しい身体の使い方の指導をすることで、膝肩腰などの痛み症状の発症を予防させる取り組みを実施いたします。 ※定期的に研修や個別相談なども実施していきます(プロジェクトによって決定)

ステップ3 評価測定

目標達成であれば、次の目標に向けて取り組み継続、進化させていきます。 目標未達成の場合は、阻害したものが何であるか、当社と連携しながら分析と改善活動をサポートしていきます。 それと、改善活動をルーティン体系化させる為の社内体制の構築についてもサポートさせていただきます。

【健康づくり運動の研修講座】トライアルプラン

1回 50,000円(+出張交通費) 税込

・各従業員の体力バランス測定いたします。
・業務上身体的問題の分析をして研修にて説明いたします。
・健康づくりの運動プログラムを作成します。
・問題解決方法の健康づくり運動の研修を行います。

研修講座は、体力バランス測定、業務上身体的問題の分析、健康づくりの運動プログラムの作成の有無などご要望に合わせて対応させていただきます。
ご希望の内容や回数、時間、ご予算についてお聞きいたします。まずはお気軽にご要望をお聞かせください。


お問い合わせはこちら

会社オリジナル体操 動画作成

動画時間5分程度 10〜15種目
1制作 50,000円 税込

・作業場の環境や作業プロセス、作業の重さや姿勢、腰膝肩などの改善したいこと、年齢層、男女比、目的などに合わせてオリジナルの体操動画を作成いたします。
・オリジナル体操を始業前、昼食後、社内行事の時などに実施し、肩こり、腰痛、などの身体の改善から、運動不足解消、ストレス解消、コミュニケーションの活性化といった、その会社の課題を改善することを目的としています。


お問い合わせはこちら

訪問施術

貴社に施術師が伺い、従業員の健康をサポートいたします。

5時間常駐 1回 30,000円(+出張交通費)税込


・国家医療資格を持った経験豊富な施術師が職場内3畳くらいの空きスペースに5時間常駐
・従業員勤務時間内に1人25分程度、ご相談と施術を実施
・ベッドやタオルなど必要なものは当社が持参
・1回に従業員10人程度施術が行えます。
・拘束時間を延長する際にはご相談ください。


お問い合わせはこちら